ver2.1より、Matched Molecular Series(MMS)解析機能が実装されました
Transformerは入力した構造をルールに基づき変換し、今まで思い付かなかった構造を自動生成します。リード化合物のSolubilityなどの物性値を改良したい、ターゲットに対する生化学的特性を変化させたい、といった構造最適化段階の化合物設計において威力を発揮します。構造変換ルールベースとしてEMILを標準実装しているほか、ChEMBLデータベースやお客様が自社内で蓄積している化合物ライブラリーのデータもインポートして活用することができます。
主な機能
TransformerはMatched Molecular Pair (MMP) 解析の方法論に基づいています。
これまでに報告された化合物の活性値など、過去の知見を解析し、構造活性相関として評価することができます。
ルールベースを用いて入力構造を変換した構造を提示
部分構造を指定して変換構造群を提示
メドケム向けのシンプルで使いやすいユーザーインターフェース(UI)
条件を指定して結果に重み付け※注
物性値
入力構造と出力構造との構造類似度
骨格(Structure Framework)の指定による構造変換の制御
考慮済の変換構造(自社DBに登録済みの構造)を排除
構造変換ルールの作成に用いたオリジナルデータをシームレスに参照可能
構造エディタはMarvinとChemDrawが利用可能
EMIL
監修:藤田稔夫京都大学名誉教授
Bioisostericな約6,700件の変換例を収録
参考文献
お客様自身で生成する構造変換ルール
自社で確立したMMPなどのルールを追加可能
化合物ペアの構造の差から変換部分を抽出することで、ルールを自動で生成
ChEMBL等の公的データベースを定期巡回し、ルールを自動で自動することも可能
※構造変換結果の重みづけについて
指定可能な物性値ChemAxonのCalclator Pluginを内蔵しており、以下を一例とした60種類以上の計算値を指定可能
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Matched Molecular Serise (MMS) 解析機能
もっと傾向を知りたい
生理活性値は僅かな官能基の変化が著しい影響を及ぼすため、従来のMMP解析の手法では予測が困難とされてきました。この様な対象についても合理的に構造活性相関を把握するため、同じ骨格で複数の官能基を変化させた際の挙動を解析するMMS解析の手法が注目を集めています。
Transformerでは研究者の高度な要求に答えるため、MMS解析機能を新たに実装しました。ソート・フィルター機能によりテーブルを自在にカスタマイズできるため、普段ベンチワークを主に行う研究者でも直感的に知見を得ることができます。
カタログをご用意しております。下記「DOWNLOAD」ボタンをクリックしてiPROSからダウンロードをお願いします。
Transformerカタログ