SARvision SMは、化学者にとって重要な仕事のひとつである構造活性相関の検討を支援するソフトウェアです。
独自の最大共通部分構造(MCS: Maximum Common Substructure) 抽出エンジンにより化学構造データを骨格ごとに分類することができ、SARの検討を容易にします。
骨格は予めリストとして与える必要はなく、読み込まれた化学構造式から自動的に生成されます。
骨格ベースのデータマイニングは、記述子ベースのクラスタリングに比べて化学者の感性に近い評価が行え、スクリーニングデータの評価やHit to Leadやリード最適化ステージでの合成戦略の立案などに力を発揮します。
構造式群から自動的に共通部分骨格を抽出し、骨格ごとに分類したツリーを提示
骨格を物性や活性データでソートしたり、スライダーを使った動的な絞込み
物性値を計算し、活性値と共に迅速にグラフ化(構造情報とリンク)
共通部分構造と置換基を整理しRグループテーブルを瞬時に作成
豊富なグラフィック機能(棒グラフ、2D散布図、3D散布図)
RグループテーブルをEXCELやWORDへ出力し効率的にレポートを作成(コマンドラインオプションをサポートしており、他のソフトウエアとの連携も可能)
リンカー解析モジュールオプションが追加され、バイリガンドのSAR研究をルーチン化、かつ容易に実行できるようになりました。この新しい解析ツールはPROTACを研究するために設計されていますが、リンカーによって結合された2つのリガンドであれば、どのような分子にも対応可能です。
詳細につきましては、「PROTAC解析モジュール」ページをご覧ください。
*分子をリンカーと2つのリガンドに分解し、SARvision|SMのSAR Tableで簡単に解析できるようにします。PROTAC分子の場合、E3リガーゼモジュレーターが特定され、左側に配置されます。リンカーは、2つのリガンドの間に水平に伸ばされて表示されます。残りの部分、ターゲティング弾頭は右向きに表示されます。
Building ChemBank Compound Scaffolds using SARvision Plus™
ほとんどの研究者にとってハイスループットスクリーニング(HTS)のデータ分析は今日もなお挑戦的なタスクとなっています。HTS実験に携わる研究者は、データの分析・視覚化・解釈の為に洗練された実用的なソフトウェアを求めています。これらの解決策を説明するために本レポートでは、ChemBankからのアッセイデータセットをどのようにして簡単にSARvisionSMに取込み、素早くSARテーブルを生成し、骨格を抽出し、動的なプロットが1つのデスクトップアプリケーションで行えるかを解説します。
ペプチド・抗体・RNAなど大きな分子の配列相関解析にはSARvision Biologics