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CBI学会2025年大会ランチョンセミナー|データ駆動型戦略とAI支援型探索

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データ駆動型戦略とAI支援型探索がもたらす創薬・研究の次世代モデル

■ 概要

近年、創薬研究と研究開発の現場では、膨大なデータを活用した新しいアプローチが急速に進展しています。本セミナーでは、データ駆動型戦略による創薬革新と、AI Agentを活用した研究支援の新潮流という2つのテーマを通じて、研究者・知財担当者に向けた最新の知見と実践例を紹介します。

第一部では、メカニズム駆動型創薬を中核としたデータ駆動型戦略を取り上げます。標的優先順位付け、薬剤再位置付け(ドラッグ・リポジショニング)、適応拡大といった各段階において、疾患関連遺伝子やネットワーク解析を駆使し、堅牢な生物学的知見に基づく創薬プロセスを実例とともに解説します。

第二部では、研究現場の情報探索を変革する「AI Agent」の活用に焦点を当てます。従来の検索支援を超え、背景文献の解析から仮説構築、戦略立案まで伴走する新しい研究支援のあり方を、PatSnap社の「Eureka AI Agent」を題材に紹介します。創薬研究、知財分析、新素材探索など具体的なシナリオを通じて、研究効率化に加え、新たな発想の創出や意思決定スピード向上への寄与を示します。

本セミナーを通じて、データとAIを統合的に活用することで、創薬や研究開発の現場にどのような付加価値をもたらすかを、理論と実践の両面から学ぶ機会を提供します。

 

■ 開催概要

日時:10月29日 (水)12:00~13:00 

会場:タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀4-1-1) http://www.towerhall.jp/
   2階 瑞雲

  2F670

全体会場MAPはこちら

 

お申し込み方法

CBI学会2025年大会への参加登録がお済でない方は、
こちらから参加登録をお願い致します。

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皆様のご来場を心よりお待ちしております。

■ 登壇者

モデレーター
 宮崎大祐(パトコア株式会社)

発表者
 第一部
 ウズマ・サイード (Excelra 社 生物学(バイオインフォマティクス)グループ統括責任者/アソシエイトディレクター)
 「創薬の変革:メカニズム駆動型アプローチによる戦略的展開」

 第二部
 
佐々木 雄亮( パトコア株式会社)
 「プロンプトから戦略へ:創薬・材料・IPで実装するEureka AI Agent」

 

■ 内容

第一部
 ウズマ・サイード (Excelra 社 生物学(バイオインフォマティクス)グループ統括責任者/アソシエイトディレクター)
 「創薬の変革:メカニズム駆動型アプローチによる戦略的展開」

近年、データ駆動型戦略が創薬を加速し、承認成功率向上に寄与している。その中核となるメカニズム駆動型創薬は、標的優先順位付け、薬剤再位置付け(ドラッグ・リポジショニング)、および適応拡大を、堅牢な生物学的知見に基づき推進するアプローチである。
標的同定では、作用機序(MoA)と標的の疾患生物学的役割を解明することで、化合物が病態をどのように修飾するかを評価する。疾患関連遺伝子シグネチャーを経路・ネットワークにマッピングし、共発現解析やタンパク質間
相互作用解析などを用いることで、疾患プロセスに関与する新規標的を抽出できる。 リポジショニングでは、遺伝子発現や構造・疾患類似性、薬剤–疾患関連、経路重複など多様な情報を統合し、文献・臨床データに裏付けられた高精度な薬剤–標的–疾患対応を構築する。
適応拡大では、MoAを基軸に薬剤と標的を新たな疾患コンテキストへ結び付け、治療領域間の共通性を明らかにする。
本発表では、これらの手法を統合したフレームワークを提示し、標的選定からリポジショニング、適応拡大に至る創薬の各段階での応用事例を紹介する。

 

第二部
 佐々木 雄亮( パトコア株式会社)
 「プロンプトから戦略へ:創薬・材料・IPで実装するEureka AI Agent」

 研究開発の現場では、文献・特許・データベースの検索が日常的に行われています。
従来のキーワード検索から、自然言語によるプロンプト検索へと移行する流れが広がりつつある現在、次のステップとして注目されるのが「AI Agent」です。AI Agentは単なる検索支援にとどまらず、研究者の問いに対して背景文献を横断的に解析し、仮説構築や戦略立案までを伴走する、新しい研究支援の形を実現します。
本発表では、PatSnapの「Eureka AI Agent」を題材に、その具体的な活用可能性を紹介します。
創薬、知財戦略、マテリアル探索といった異なる研究シーンを想定したデモを通じて、以下の点を示します。

・創薬研究の初期探索支援:膨大な論文・特許から疾患関連分子を抽出し、作用機序やバイオマーカーとの関連を可視化。
・研究戦略・知財分析:抗体医薬やADC分野における主要プレイヤーや技術トレンドを俯瞰し、データに基づいた戦略立案をサポート。
・新素材探索:特定の物性条件を満たす候補物質を迅速に提示し、開発の試行錯誤を効率化。

「Eureka AI Agent」は効率化ツールに留まりません。
研究者・知財担当者の発想を広げ、“検索で終わらず、次の一手まで示す”パートナーです。
本セッションを通じて、情報収集の負荷軽減、新しい切り口の発見、意思決定のスピード向上が、どのように現場の成果に結び付くかを具体的に示します。

 

紹介ツールの詳細

セミナーで紹介するツールについての詳細は以下リンク先をご覧ください。