Markush Searchは、特許出願などに用いられるマーカッシュ構造をデータベースに登録し、エニュメレーションすることなく、部分構造検索や完全一致検索を実現するJChem Base、JChem CartridgeおよびInstant JChem用のアドオンです。
Markush Searchは現在下記のような一般化表現をサポートしています。
R-group (無限のネスティングをサポート)
アトムボンドリスト
リンクノード及びリピーティングユニット
ポジションバリエーションボンド
ホモロジーバリエーション(alkyl, arylなどのジェネリックアトム。ユーザーによる定義も可能)
Markush SearchはMarkush Enumeration pluginを包含しています。これらの2つのツールを用いることにより、複雑なマーカッシュ構造の解析やマーカッシュ構造によって記述されたケミストリースペースのブラウジングを格段に容易にします。 また、DARC formatのインポート機能を実装しており、Tomson Reuters社の提供する特許のデータベースMMS (Merged Markush Service)を利用することができます。
マーカッシュ構造から個別構造を生成したり、個別構造の数をカウントすることができます。
多くのRグループが定義された複雑なマーカッシュ構造を見やすく表示することは容易ではありません。Markush Viwerはマーカッシュ構造をインポートして、視覚的に見やすく表示します。マーカッシュ構造の骨格とすべてのRグループは階層的なリスト形式により表示されます。ユーザーはクリックすることによりそれぞれのRグループに異なる置換基を指定して表示させることができます。
May 2012 Author: Brian Larner (Thomson Reuters)