Oracle社のJavaサポートロードマップによると、Java 8のプレミアサポート期間は2022年3月に終了する予定です。その後、Oracle社はJava 8への拡張サポートを有料サービスとして提供します。
これに伴い、ChemAxonは2021年にJava 8のサポートを段階的に終了します。次のLTSリリース(2021年9月予定)が、Java 8に対応する最終バージョンとなります。そのリリース以降は、LTSおよびfrequentリリースともに、実行環境としてJava 11が必要となります。 Java 11は、発売されてから3年が経過した、よりモダン且つ安全なJavaのバージョンで、維持されているJavaライブラリのほとんどが既に互換性を有しています。今回のアップグレードは、私たちのツールやライブラリを最先端、将来性、安全性の高いものにしておくために重要な取り組みとなります。
ChemAxonは何年も前からJava 11に完全対応していますので、アップグレードは簡単でシームレスに行えます。今回の変更は、Java 11に対応していないものに当社のアプリケーションを組み込んでいる場合にのみ影響します。
Java 11は現在利用可能な最新のLTSバージョンであり、Oracle社は2024年9月まで延長サポートを提供しています。これに加えて、ChemAxonは実行環境としてAdoptOpenJDKを公式にサポートおよび推奨しています。AdoptOpenJDKは、「少なくとも2024年10月まで」無料でアップデートを提供する予定であり、オリジナルのソースコード(Oracle社の専門家によって維持されている)がそれ以降もアップデートを続ける場合は、さらに長い期間サポートされます。
上記のJavaサポートの変更と併せ、ChemAxonは次のLTSリリースをもってIKVMのサポートを終了します。
また、JChem .Net APIのサポートも同様に終了します。その結果、OLEコピーのサポート(およびいわゆるMarvinOLEServer)は、次のLTSバージョンのリリース後に終了します。当社では、Javaライブラリを.Net互換のDLLにコンパイルするために、長年にわたりIKVMを使用してきましたが、IKVMは数年前に開発者によって放棄されましたので、我々もこの技術の利用を終息することと致しました。 IKVMをサポートする最後のLTSでは、現在のソリューションから次のソリューションへの切り替えを容易にするため、サポート期間が延長されます。
ChemAxon .Netパッケージは引き続き利用可能で、その中のすべての機能は残りますが、将来の開発をサポートするために書き直されます。不足している機能がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。新しいソリューションでは、公式にサポートされているJavaのブリッジングインターフェースを使用しますので、将来性があり、より安全で、よりパフォーマンスの高いエクスペリエンスを提供することができます。
IKVMは、Javaを.Netで再実装したものです。Javaで書かれたライブラリやツールにアクセスするためのブリッジング技術として使用されていましたが、Java 9のリリースと同時に公式サポートが終了しています。ChemAxon社は、次のLTSでより新しいJava技術に移行することを計画していますが、これによりIKVMのサポートは将来的に不可能になります。
KVMをサポートする最後のLTSでは、現在のソリューションから次のソリューションへの切り替えを容易にする為、サポート期間を延長します。
ChemAxon .Net APIはC#で記述されており、ChemAxon.Net APIを利用するC#開発者にとってより便利なツールです。JChem.Net APIはIKVM上で変換されたJavaコードを実行します。